AIイラストの「Sampler(サンプラー)」とは?
AIイラストの、仕上がりに影響するのが「Sampler(サンプラー)」です。
サンプラーを変更すると、同じ条件でも絵が大きく変化したり、生成時間が2倍になったりします。
また、「描き込み量の増えるサンプラー」もあれば、「あっさりして見やすい画像になるサンプラー」もあり、どれを選ぶかが重要です。
「なるほど…よく分からん!」という場合は、万能で早い「Euler」を選択しておけば大丈夫です。
「Euler」は、出力が早くて万能なサンプラーです。
AIイラストの初心者さんは、「Euler」から試すのが良いでしょう。
「Euler」を使用すると、生成画像がスッキリまとまった印象になります。
目や手の破綻は、他サンプラーに比べて減る印象です。
顔のアップ画像を生成する時、「Euler」だと目が綺麗で気に入っています。
「Euler」は、「Euler Ancestral」や「Euler a」など、後ろに「A」が付くタイプも存在します。
「A」の付くタイプは、「Steps(ステップ)」の数字を変更すると、絵が大きく変わるサンプラーです。
「A」の付くタイプは、ステップを「1」変えるだけでも、絵が変化します。
「A」の付かないタイプは、ステップを「1」変えても、絵があまり変化しません。
「A」の付くタイプは、「30ステップ」ぐらいから、描き込み量が増えなくなります。
「A」の付くタイプで、「50ステップ」を選択しても意味がありません。
高ステップのハイクオリティなイラストを求める場合は、「A」が付かないサンプラーを選択しましょう。
「DPM++ 2」も、よく使用されるサンプラーです。
「Euler」よりも、全体的な描き込み量が多い印象になります。
しかし、描き込みの細かいぶん破綻も増えるので、修正箇所が増えて面倒です。
「修正が面倒くさい」という場合は「Euler」、「修正してもいいから品質を上げたい」という場合は「DPM++ 2」が良いでしょう。
「DPM2」や「DPM++ SDE」を使用すると、生成速度が2倍に増えます。
その代わり、少ないステップ数で、綺麗な画像が生成可能です。
「DPM++ 2」を「ステップ60」で生成する画像のクオリティと、「DPM2」を「ステップ30」で生成するクオリティは、殆ど変わりません。
少ないステップが良い場合は、「DPM2」や「DPM++ SDE」を試しましょう。
「DDIM」は、画像の描写が細かくなるサンプラーです。
「ステップ」の数値を「60」くらいまで上げると、迫力があるイラストに仕上がります。
細かいぶん崩れる場所も増えるため、修正に必要な時間が増えるのが難点です。
画像修正の作業が苦にならない場合は、是非一度お試しください。
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