AIイラストの「Steps(ステップ)」とは?
ステップは、「処理の繰り返し回数」を意味しています。
ステップの数値を高くすれば、高品質なAIイラストに仕上げることが可能です。
しかし、ステップの数字を上げるほど、画像生成の時間が伸びるので注意しましょう。
「そこそこのクオリティでOK」という場合は、「ステップ30」くらいに設定します。
「ハイクオリティなAIイラストが欲しい」という場合は、「ステップ60」くらいに設定しましょう。
「Euler Ancestral」や「Euler a」など、後ろに「A」がの付くSamplerは、高いステップ数が無意味になります。
「A」の付くサンプラーは、ステップを「1」変えるだけで絵が変わるため、高いステップの指定は無意味です。
【具体的な例】
「Euler a」を使用する場合は、「ステップ30」で十分であり、「ステップ60」に設定しても画像の品質が向上しません。
「A」の付かない「Euler」を使用した場合は、「ステップ60」にすると画像の品質が向上します。
「ステップは大きいほど良い!」とだけ理解すると、無意味に画像の生成時間だけが伸びるので注意しましょう。
これはAIイラスト初心者が陥りやすい罠です。
(筆者も最初は、「Euler aでステップ100!」という全く意味がないことをしていました…。)
ステップ数は、数字を上げ過ぎても意味がありません。
一般的にステップ数は、「60」を過ぎたくらいから、クオリティが変化しなくなります。
試しに「ステップ60」と「ステップ100」の画像を、見比べてみるのがオススメです。
ステップ数を「150」に設定しても、無駄にマシンの負荷が増えるだけとなります。
「ステップ数の検証が面倒くさい…」という場合は、「30~60」の範囲で設定してみましょう。
「DPM2」や「DPM++ SDE」などのサンプラーを指定すると、ステップ数が半分でOKになります。
サンプラーによって、必要なステップ数が異なるので注意しましょう。
「Euler ステップ60」で画像生成が1分だった場合、「DPM2 ステップ60」だと生成時間は2分になります。
「DPM2 ステップ30」と半分にすれば、1分の生成時間になるので、ご確認ください。
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