MMDでアニメ風の動画を制作する方法
こんにちは。
あべべし君です。
今回は「MMDでアニメ風の動画を制作する方法」について、お話します。
MMDと呼ばれる、3Dアニメーション制作ソフトを使用すれば、アニメ風の動画が制作可能です。
ザックリとした手順を、下記に記します。
《アニメ風MMDのザックリ手順》
- 3Dモデルの色をベタ塗り加工
- 「曲」や「モーション」を探す
- アニメ系の「シェーダー」を探す
- アニメ系シェーダーを適応
- アニメ調のエフェクトを適応
この手順で、アニメ風のMMD動画が完成します。
《実際に制作したアニメ風動画》
《事前に準備するソフトやツール》
●MMD(ミクミクダンス):必須
⇒https://sites.google.com/view/vpvp/
●MME(ミクミクエフェクト):必須
⇒https://bowlroll.net/file/35013
⇒MMDにMMEを入れないとアニメ風動画が制作できません。
⇒具体的な入れ方はダウンロードファイルの解説を読めば分かります。(簡単です)。
●イラストソフト:推奨
⇒何でもOK(クリスタなど)。
⇒3Dモデルを改造しない場合は不要。
https://www.clipstudio.net/
●3Dモデル:必須
⇒「ニコニ立体」で配布モデルを探せます。
※ニコニ立体の配布モデル
⇒自作する場合は「VRoid Studio」が便利。
https://vroid.com/studio
※「VRoid Studio」を使用する場合は、「VRM2PMXConverter」と「PmxEditor」+「プラグイン」が必要です。
《アニメ風MMDの特徴》
- モデルの改造部分で挫折しやすい
- 影や色がハッキリして見やすい
- アニメ風MMDの作品は少な目
- アニメ風MMDを制作する人も少な目
- リアル系シェーダーよりも情報が少ない
- 需要はそれなりにある気がする
順番に詳しく解説していきます。
アニメ風のMMD動画を制作するには、ベタ塗り加工した3Dモデルが必要です。
ようは、「髪」「肌」「衣装」をグラデーション無しで、塗る必要があります。
色を加工するには、何かしらの「ペイントソフト」が必要です。
イラストや画像の「制作&加工」ができない場合、ここで挫折しやすいかと思います。
また、「モデルの改造はよく分からない…」という場合も、挫折しやすくなるでしょう。
「どうしてもアニメ風にしたい!」という場合、気合を入れて勉強すれば、何とかなります。
「この工程が面倒過ぎる…」という場合は、「既にアニメ調の配布3Dモデル」を探しましょう。
「髪」「肌」「衣装」に、グラデーションが入っていなければOKです。
(色との境目が、ボンヤリしていないモデルを探す)。
《備考》
グラデーションが入った3Dモデルを使用しても、一応アニメっぽくはなります。
ただし、「グラデーション部分」と「ハッキリした部分」が混在した状態になり、かなり不自然な仕上がりになるでしょう。
グラデーション系の3Dモデルには、リアル系効果を入れた方が合います。
アニメ風MMDは、「シェーダー」が最も重要な役割を果たします。
アニメ系のシェーダーがないと、制作できません。
アニメ系のシェーダーは、グラデーションがない「ハッキリした影」をつくってくれます。
「ベタ塗り」+「ハッキリ影」の組み合わせで、アニメ風に見える訳です。
上手く適応できていれば、この時点で「アニメ風」になっています。
《おすすめのアニメ系シェーダー》
[A-Toon2]
https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im5966070
かなり使いやすい、アニメ系のシェーダーです。
リアル系のシェーダーよりも、導入が簡単でした。
その他のシェーダーは、「MME トゥーンシェーダー」や「MME セルルック」などと検索してみましょう。
色々試してみて、気に入った「影の感じ」を見つけ出します。
「A-Toon2」をダウンロードすると、ファイル内に解説が入っています。
内容通りに進めれば、しっかりアニメ調になるでしょう。
(難しくありません)。
アニメ風に見えるエフェクトを入れて、仕上げていきます。
よく使用されるのが、「リムライト」「オーバーレイ」「グロー効果」「画面外の光」です。
《リムライト》PostRimLightToon
境界線に「逆光」の様な光を入れて、存在感を高めます。
https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im7009013
《オーバーレイ》msPowerOverlay
「濃い色」と「薄い色」をハッキリさせ、アニメのクッキリ感を出します。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm35898760
《グロー効果》PostGlowEffect
素材を発光した様に見せて、背景との一体感を出します。
https://bowlroll.net/file/199937
《画面外の光》msGradation
画面に光を被せるようなエフェクトで、アニメのクッキリ感が柔らかくなります。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm35898760
《ピントぼかし》ikBokeh
背景をぼかすことで、3Dモデルがハッキリ見えます。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm27947881
《エフェクトの使用方法》
エフェクトをダウンロードすると、使用方法を説明した解説書があります。
それを注意深く読めばOKです。(とくに難しくはありません)。
《エフェクトを隠さず紹介する理由》
使用エフェクトのレシピは、隠す人が多いです。
最適なエフェクトに辿り着くまで、かなり苦労するので、隠したくなる気持ちも分かります。
でも、エフェクトを制作したのは、自分ではありません。
エフェクトを無料配布している、MMDerさんのお陰で、作品が制作できる訳です。
それを隠して動画投稿するのは、ちょっと間違っている気がします。
この記事で紹介したエフェクトが気に入った場合、隠さず「使用エフェクト」は公開して欲しいです。
でないと、エフェクトを配布したMMDerさんが報われません。
MMDの衰退にも繋がるでしょう。
気に入ったエフェクトは、「エフェクト名」「配布先リンク」の記述を推奨します。
「クオリティが低くてもOK」という場合ならば、作業は1日で完了するでしょう。
私は「これならアニメっぽい」となるまで、10日前後かかりました。
モデルを自作したり、リアル系シェーダーを試したりした時間も含めて、10日程度です。
MMDは、初めてダウンロードするところからスタートさせました。
MMDの歴史は10年以上あるので、ウェブで情報を集めれば、何とかなると思います。
- アニメ風のMMDはベタ塗り改造推奨
- アニメ風のMMEはシェーダーが最重要
- エフェクト使用でアニメ感がアップする
- 仕組みを覚えるのに1日~10日ほどかかる
- 使用エフェクトは隠さず共有してほしい
興味がある方は、是非アニメ風MMDにチャレンジしてみてください。