1980年代~90年代のアニメ風イラストをつくる
こんにちは。
あべべし君です。
今回は、「アニメ風のイラスト」に関するお話です。
1980年代~1990年代のアニメ風イラストを、試作してみました。
言葉では分かりにくいので、実際の作品をご確認ください。
《【前】アニメ風加工前のイラスト》


デジタルの力を借りて、「昔のアニメ風イラスト」がつくれます。
1980年代~1990年代に放送されていた、アニメ風の仕上がりになりますね。
まだ「ブラウン管アナログテレビ」+「手描きセル画アニメ」だった雰囲気を、演出することが可能です。
80年代~90年代のアニメ風イラストは、デジタル加工が必要です。
今回使用したものを、下記に書き出しておきます。
- CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)
※デジタルイラストが創作できるソフト
⇒https://www.clipstudio.net/ - CLIP STUDIO ASSETS(クリスタアセッツ)
※クリスタで使用可能な自動仕上げプログラムなどを入手可能
⇒https://assets.clip-studio.com/ja-jp/ - VRoid Studio(ブイロイド)
※3Dモデルを制作&撮影できるソフト
⇒https://vroid.com/studio
この3つがあれば、昔のアニメ風イラストをつくれます。
興味がある方は、是非入手してみましょう。
ここからが、今回の本題です。
実際に80年代~90年代のアニメ風イラストを、順を追って創作していきます。
《1・デジタルイラストを一枚完成させる》

どんなイラストでも構いません。
(アニメ風の絵柄だと、より雰囲気が出やすい)。
今回は1980年にテレビアニメ化した、「うる星やつら」をイメージしてイラスト化しました。
自分のオリジナルキャラクターに、ラムちゃんの「虎柄ビキニ」を着させています。
《2・昔のテレビサイズに切り取る》

この比率にトリミングすると、80年代~90年代のアニメっぽく見えます。
分かりやすく「横4000ピクセル」×「縦3000ピクセル」で、サイズ指定しても良いでしょう。
1980年~1990年生まれの人は、この時点で「懐かしい感じがする…」と思うはずです。
《3・色を明るく調整する》

クリスタの場合は、「編集」⇒「色調補正」⇒「明るさ・コントラスト」で調整可能です。
《4・ノイズ系のテクスチャを入れる》

レイヤー1枚追加して、「ノイズ系テクスチャ」を被せます。
ノイズ系のテクスチャは、クリスタアセッツから素材をダウンロード可能です。
⇒ノイズ系テクスチャをダウンロード
ノイズ感は、人それぞれ好みがあります。
レイヤーの「合成モード」と「不透明度」を調整して、自分好みに仕上げましょう。
よく分からない場合は、「乗算」⇒「不透明度減らす」でノイズを重ねます。
《5・横線でアナログ感をアップさせる》

昔のアナログテレビは、特徴的な横線が入ります。
この効果をプラスすると、より昔のアニメ感がでるでしょう。
この横線ノイズも、クリスタアセッツからダウンロード可能です。
⇒横線ノイズをダウンロード
私はクリスタに最初から入っている、「木材テクスチャ」を使用しました。
《6・画面の四隅を暗くする》

画面が湾曲したブラウン管の雰囲気は、四隅を暗くすることで再現可能です。
クリスタの場合、「レイヤー追加」⇒「黒塗りつぶし」⇒「グラデーション」⇒「楕円」⇒「消しグラデーション」⇒「不透明度下げる」でつくれます。
面倒であれば、この工程は飛ばして大丈夫です。
《7・色収差でレトロテレビ感アップ》

画面に「色ズレ可能」を施すことで、レトロテレビ感がアップします。
「加工が面倒くさい!」という場合は、「トリミング+ノイズ+色ズレ」の3つだけすれば、80年~90年代のアニメ風に見えるでしょう。
この色ズレ効果は、「色収差」と呼ばれます。
色収差は、クリスタだとボタン一つで加工可能です。
クリスタアセッツから、色収差のオートアクションをダウンロードできます。
⇒色収差のオートアクションをダウンロード
《8・最終調整して完成》

「画面に部屋の照明が当たっている演出」です。
クリスタの場合、「編集」⇒「色調補正」⇒「明るさ・コントラスト」でイラストを明るくできます。
これで、80年代~90年代のアニメ風イラストが完成しました!