没になったSF漫画|タイムマシンと恋心
こんにちは。
あべべし君です。
今回は、没になったSF漫画をご紹介します。
3作目に描いた、読み切り漫画です。
漫画の練習期間に描いた作品で、勢いだけはあります。
当時は一生懸命描きましたが、読み返した時イマイチだったため、没漫画にしました。
記録用として、このページに漫画を残しておきます。
没になった漫画は、学びの宝庫です。
「面白くなかった部分」を知ることで、次回作のクオリティが向上します。
没になった漫画を公開する作者さんは少ないですが、教材として最高です。
「面白い漫画」と「面白くない漫画」は、両方から学びを得られます。
さて、今回没になったSF漫画の反省点は多いです。
作者が没にした理由を、下記に書き出してみます。
- タイムマシンの取材不足で、SF表現に説得力がない。
- 「ネーム1日」+「絵1日」の合計2日で描いた作品であり、練りが圧倒的に足りない。
- 話の展開が唐突過ぎる。
- 主人公とヒロインの関係性描写が少な過ぎて、応援しにくい。
- ヒロインが主人公を好きになる理由が弱い。
- 思い付いたアイディアで乗り切ろうとしている。
自分で書き出すと、やっぱりヘコみます。
当時は本気で描いていた故に、より辛いですね。
一番の没理由は、やはり「SFのリアリティ」です。
SF作品は、事前に深く取材しないと、内容がペラペラになります。
今回の場合は、「タイムマシン」と「タイムトラベル」に関する専門書を、最低でも1冊以上読まないとダメです。
そう考えると、SF作品のネームは1週間以上かけないと、クオリティが上がりません。
今作はネーム1日なので、やはり内容が薄くなっています。
「没になった漫画」と言っても、良かった点は存在します。
良かった部分は、次回作以降に引き継ぐことが可能です。
作者が「これは良かった!」と思う部分を、下記にまとめておきます。
- 1&2作目の読み切り漫画よりは、面白くなっている。
- 1&2作目よりも、ページ枚数が増えている。
- 初めて描いたSF漫画で、勢いよく描けた。
- 「2日で完成させる」という創作意欲の勢いは、今だと真似できない。
- 白衣のヒロインが可愛い。
- 二転三転する展開のアイディアは、個人的に気に入っている。
- SF漫画は、純粋に描いていて楽しかった。
SF漫画は、創作している作者本人が一番楽しいです。
ワクワクする空想科学を、あれこれ考える時間は、とても幸せだと言えます。
没作品になっても、私は今作が好きです。
私はこのSF作品を、「描いて良かった」と思っています。
「没作品だけど失敗作ではない」、という感じですね。
また時間を見つけて、SF漫画は描こうと思います!